キーワードを変えただけでお客さまに出会えた | 隠れた『検索意図』を推理する方法

検索意図をつかむには想像力が必要

「ブログで書いていることって、誰かが知りたいことなのかな…」と不安になることはありませんか?

あなたの知識と経験のもとに書かれたブログであれば、きっと誰かの役に立つはず。

ただ、例えば2人に同じキーワードを見せて、キーワードに関連する記事を書いてもらっても、全然違う内容のブログ記事になるってことがあるんです。2人で同じ1枚の絵をみても、感じていることが違うように、思惑はひとそれぞれ。

この思惑を検索の世界では『検索意図』と呼んでいますが、実は、相手に聞かないとわからないような 『検索意図』 を、検索結果の画面から紐解くことができます。

この記事では、『検索意図』 の推理から、あなたのブログと情報を探している相手とマッチしやすくなる方法までご紹介します。

読んだ後には、相手とのミスマッチをさけながら、自分のブログ内容に自信をもって発信していくことができます。

『検索意図』を推理するってどういうこと?

検索ユーザーの意図を想像するひと

検索ユーザーの(ちょっと先の)解決したいことや叶えたい未来が、何パターンあるのかを考えることです。

検索時に入力する語句を『検索クエリ』と言いますが、

クエリ=問いあわせ

のことで、まさに検索ユーザーは自分の『問い』に対する『答え』が欲しくて検索をしています。

あなたがブログを書き始める前、相手に伝える 『答え』 をどのように書こうかと悩みがちだと思いますが、そもそもどんな思惑=『検索意図』が隠れているのかを先に読み解くことが重要です。

なぜ『検索意図』を知らなきゃいけないの?

検索のときに使う語句が同じでも、『検索意図』は1つだけではないため、あなたが描いた『検索意図』と、相手の知りたいことが必ずしも一致しないからです。相手の『意図』を読み違えると、あなたが届けたいひとに届かないかもしれません。

また、検索のときに使う語句を何回もブログ記事内に登場させれば、検索にひっかかるというわけでもありません。Googleは、検索ユーザーの隠れた思惑を、語句の出現数に頼ることなくいままでのデータから解析して読み解いています。

相手の立場になってみて、本当は何に悩んでいるのか、自分だったらどうだろう?と少しだけ先回りして考えてみましょう。実際の生活のなかで家族や友人、会社の同僚を思いやる気持ちを、Webでも同じようにもつことです。

検索ユーザーとブログ記事のミスマッチはこうして起こる

ここでは、あなたが料理の先生で料理教室をしているとして、どうして検索ユーザーとあなたの間でミスマッチが起きるのかを説明していきます。

例)記事の目的と記事内でよく使った語句

記事の目的:

ダイエットに良さそうなオリーブオイルを使ったオリジナルレシピを公開して、興味をもったひとからの料理セミナーへの申し込みを増やすこと。

記事内でよく使った語句:

ダイエット、オリーブオイル

「オリーブオイル ダイエット」で実際に検索した結果を見てみましょう。

GoogleChromeでの検索結果
Google Chromeのシークレットモードで検索した結果

検索結果上位の記事タイトル、タイトル下の説明文には、「効果」「やり方」「方法」という語句が目にとまります。

「オリーブオイル ダイエット」で検索するひとの多くの『意図』は、先にレシピを知りたいのではなく、オリーブオイルにダイエット効果があるのかどうかを知りたいようです。

検索ユーザーの(ちょっと先の)叶えたい未来とブログ記事が、あまりマッチしていないことがわかります。

「オリーブオイル ダイエット」で検索したひとが知りたいことは、以下のようなことですね。

  • オリーブオイルのダイエット効果
  • オリーブオイルのダイエット効果を知った上で、自分にあったオリーブオイルの選び方

検索ユーザーとブログ記事のミスマッチを改善する

検索ユーザーとあなたの間にミスマッチはあるものの、あなたは「オリーブオイルの効能もわかっている」とします。

この場合、オリーブオイルを使ったダイエットレシピはそのままに、

  1. 足りていなかった検索意図(ここではダイエット効果や選び方など)を記事に追加する
  2. 検索意図を満たした記事の最後に、レシピを試すことをおすすめして、別のページに書いたレシピページに遷移させる

これによって、検索で見つけられるために必要な検索意図をほぼ含めたことになります。

ブログ記事にアクセスさえしてくれたら、先に知りたいことを満たしてあげているので、あなたが試してほしいオリジナルレシピ、その先のセミナー開催に気づいてもらえる可能性が高まります。

注意点は、『あなた』というフィルターを通して、書けることを書いてください。

今回の例で取り上げたダイエット効果については、専門的な立場のひとや調査結果などから導いた内容の方が信頼度が増します。

無理に書こうとせず、あなたが書ける内容か、何より書きたいことなのか?を考えてみましょう。

Googleが判断した『検索意図』をチェックする3ステップ

ここでは、コーヒー豆を取り扱うショップオーナーを例にして、Googleが判断した『検索意図』を読み解く3ステップをご紹介します。

検索ユーザーが使いそうな語句を想像する

コーヒー豆に関する知識や経験を発信することで、あなたを知るきっかけを作ります。ひとは選択するときに、専門家のアドバイスが欲しいものです。あなたの専門性をアピールしましょう。

例)「コーヒー 焙煎方法」

広告が表示されているかどうかを確かめる

検索結果の上位に広告と表示があれば、使用した検索語句は、買いたい・利用したい気持ちのひとが多く検索しているため、大手の通販サイト、大手のコーヒーショップなどが費用をかけて広告を掲載し、上位を占有しています。

あなたがブログを始めたばかりであれば、買ってほしい・利用してほしいと、ブログ記事でいきなり促すよりも、広告が表示されない検索語句で、相手に役立つ情報を発信していきましょう。

専門性があると思われ、信用されることを優先していきます。

検索結果から、何度も使われている語句を探す

例)「コーヒー 焙煎方法」と検索すると、検索結果にタイトルとタイトル下の説明文がいくつか表示されます。

「自分で」「自宅で」「自家焙煎」という語句が目につくことから、外出先のコーヒーショップで飲むよりも、家にいながらおいしいコーヒーを入れる焙煎方法を知りたいという意図が読み解けます。

コーヒー焙煎方法の検索結果

『検索意図』 はひとの気持ちの表れなので、ずっと同じではありません。世のなかが変わると、検索ユーザーの行動にも変化をもたらしますので、時代の変化にも注目です。

言葉を繰り返して書けばよいという誤解

検索するときの語句を、何回も使ってブログを書くだけでは、あなたが届けたいと思っている人が本当に知りたいことについて、書けていないかもしれません。

例えば、検索結果が1位の記事。

コーヒー焙煎方法の検索結果

Googleが検索ユーザーに一番マッチしていると判断して1位に表示します。

検索結果を眺めてみると、「コーヒー 焙煎方法」で検索したときの1位の記事は、ほかの検索結果にはない、「手網」という見慣れない語句が使われています。

検索ユーザーは「コーヒー 焙煎方法」の2語について知りたいと気づいてはいるものの、「手網」について知らない可能性も。

ユーザーが検索するときに「手網」という言葉を入力していなくても、Googleは、「コーヒー 焙煎方法」ときたら「手網」について知りたいはず!と判断して、関連記事を検索結果に表示します。

Googleが読み解いた検索意図、それは、単に焙煎方法だけ知りたいのではなく、その先にある、自宅でおいしいコーヒーが飲みたいという想い。

数ある焙煎方法のなかで、自宅でおいしいコーヒーを飲むためには「手網」焙煎が必要だと判断し、検索結果1位に。(上位表示されるにはほかにも評価基準があります)

検索語句を使うことだけにとらわれず、検索ユーザーが本当に必要としていることは何かを、検索結果の画面を眺めながら想像してみましょう。

Google公式サイトで、『検索意図』を読み解く大切さについて言及しています。

「犬」を検索する場合、必要なのは「犬」という単語が何百回も出現するページではありません。つまり、ただクエリの言葉を繰り返すだけでなく、クエリに対する答えが含まれているページかどうかを見極める必要があります。

Google検索

『検索意図』を読み解く大切さを知った上で、検索で見つけられる対策(SEO対策)もあわせてすると、ユーザーからもGoogleからも好かれるブログに育ちます。

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テクニックより想像力で『検索意図』を読み解こう

同じキーワードでも、使う人が違えば、さまざまな意図(思惑)があります。あなたの視点だけで考えたキーワードをもとに書いたブログ記事は、あなたが出会いたいひとに届いていないかもしれません。

  • 同じ語句でも『検索意図』が1つだけではないことを知り
  • まずは検索結果の画面を眺めてみて
  • 何度も使われている語句を見つけて隠れた思惑を把握し
  • ミスマッチにならないよう最後に書く内容を決める

あなたの想いがつまったブログ記事が相手に届きますように!